低インシュリンダイエットは馬鹿になる?
インシュリンは糖代謝に関わるホルモンです。血液中に多く存在するとブドウ糖を脂肪やグリコーゲンに変換を促進したりする。詳しくはwikipediaの項目でも見てください。これが分泌されないと糖尿病になったりする超重要で有名なホルモンです。
逆に、インシュリンがなければ脂肪が増えないだろうっていうことに注目したのが低インシュリンダイエットってやつ。食品ごとに、それを食べた場合のどの程度血中インシュリン濃度が増えるかっていうのを測定して (これを GI値っていう)、そういうものを食べなきゃカロリーを比較的多くとってもいいんじゃない? って方式。GI値が高いものはパンや芋などでんぷんが含まれるものが多いので、これを避けると必然的に肉食っぽくなる。
でもこれは体を糖尿病みたいな状態に追い込んでいるわけで、諸刃の剣。素人にはお勧めできない。
ここまでが前提知識で、以下の(森山さんの日記経由で読んだ)記事もあわせると:
一方、遺伝子操作でインスリンを作れなくした線虫に同じ実験をすると、変わらず食塩に集まり続けた。どちらも学習に関係する中枢神経そのものは問題なく働いていることを確かめ、「学習に、インスリンが必要であることがわかった」とした。実験には、約10万匹の線虫を使ったという。
つまり学習にもインシュリンは必要だってこと。過激にいえばタイトルみたいになる。
でも線虫と人間の学習が同じだともいえないし、糖尿病の人が馬鹿になるとも聞いてない(なるとしたら可哀想だ)。それにこれで「脳」に関係あるって言っちゃう朝日新聞もどうかな。もっと情報持ってるのかもしれないけど。
いずれにしても、飯はちゃんと食いましょう。
追記:
低インシュリンダイエット (の極例であるアトキンスダイエット) については医学都市伝説の「アトキンスダイエット(1)」が面白い。このあとどうなったのかなあ。