大円が迫ってくる

こちらでは旧年だが日本は新年らしい。やや不思議な感覚だがもう 2006年と2007年が地球上に同居している。USではそもそも、NewYorkなどでは新年だ。日付変更線が Chicagoを超えてせめて来ていて、旧年は風前のともし火である。どうせこちらも1時間足らずで攻めきられることはわかっているのだが。

個人的なイメージでは日付変更線は地球上に2本ある。

両方とも南極と北極を通っている。一方は東経(西経) 180°のところを通る、一般的な日付変更線。そしてもう一方は自転とともに西に移動するものだ。

移動するほうは午前0時である地点を通る。移動する線は地表を掃引していき、掃引された部分は新しい日に変わる。Universal映画のオープニングのように光があふれていくような、でも夜中なので目に見えるわけではない。人々が寝ているうちに淡々と掃引されていく。下半身だけ今日で上半身は昨日だったり。いや、どちらも今日ではあるのだが。

まあ、本当はいわゆる時間帯の境目ごとに飛び飛びに移動する (0時になったとたんに飛ぶ) わけで、連続的に sweepしていくわけじゃないから、単なる妄想だが。

移動するほうの線が固定した線に一致した瞬間、地球上は全体が新しい日に包まれる。全世界で日付が一致するめでたい瞬間だ。でも1時間後には移動する線は西に移動し、さらに新しい日が地球上に生まれる。地上すべてを支配し、反映を謳歌した今日もあっという間に昨日になっていく。どんどん東から明日に攻め込まれ、陣地を奪われ、西に追いやられ、アメリカ西海岸からハワイにいたって果てる。そして明日..いや今日が全世界を制覇して..以下繰り返し。

そうなると攻め込まれている 2006年を守ってやらなきゃ、という気もしてくる。ということで出かけて楽しんでこよう。いや、どうせすぐこのあたりを掃引しにくる2007年も楽しんでくるのだが。