iPhoneをにらみながら

うわさの iPhoneが発表されたようなので、早い者勝ちでいいたいことをいっておく。当方、SFへ直接講演を聞きにいくほどのファンでもない、というよりMac嫌い (いや、嫌いじゃなくてどうでもいいといいたいが、嫌いというスタンスにしといたほうが楽だろう) なので、言われなき誹謗をしている可能性も大だ。まあ、こんな辺境 blogなんか影響力ないし、訂正してくれるところもいっぱいあるだろう。

engadgetの記事によると以下のような特徴を持つらしい:

  • タッチスクリーンによる操作 (テンキーなし)
  • マルチタッチ対応
  • GSM 4バンド
  • OS X搭載!!
  • バッテリーは5時間もつ
  • Safari, iTunes?搭載。Widget対応
  • Google Map搭載(専用アプリケーションか?)

本当に MacOS Xのせてんのかよ! Linuxを乗せるだけでも大変なのに、あの重そうな OSを。いったいCPUはなに乗っけてるんだ? iPod系は ARMだった気がするが、ARMに移植できたのかなあ。もしかして PowerPCを乗っけたりしてるんだろうか。RAMはどのくらいなんだろう。128MBでも足りなさそうだし。

Widget対応っていうのは、ついにきたかって感じ。携帯電話の UIをどうやって誰が乗っ取るか、っていうのは Windows 98時代の desktop競争を髣髴とさせる。メーカか、キャリアか、はたまたオープンにするのか。そのときの切り札が「どうやって UIを書いてもらうか」って話で、HTMLで書く Widgetは最有力候補だったから。正常進化ではあるが、Appleに最初にやられてしまったのは、ほかのメーカなどにとっては悔しいだろう。

で、画面とかを見ると、携帯電話とマルチメディアプレイヤーの中間的な気はする。そういう意味では Nokia770や Myloに近いのかもしれない。

UI的にも、もしかして従来の携帯電話としてはつらいかもしれない。

10キーがないということは、指先にフィードバックがないということで、視認に注意をとられるということだ。周りを気にしなきゃいけない状況ではつかいにくい。多くの場合、アドレス帳から電話するだろうからいい、という考え方も一理あるが。

マルチタッチも HCIの bandwidthを広げるということで、PDABlackberryを使ってきた層には受け入れられるだろう。ただ、やはり両手前提なのが日本人にとってはつらい。まあ、電車でつり革につかまってメールするなんてせこいことをアメリカ人は考えないからか。Caltrainで立って乗ってる客はほとんどいない。

まあ、Appleって会社は二十数年前にパーソナルコンピュータっていう夢を具現化してくれた会社である。そういう意味で、現在のキャリアの都合に縛られた中途半端な携帯電話から、オープンな開かれた (誰でも X-Codeでコードを書いて拡張できる) 携帯電話に世の中を変えてくれるかもしれないかな、とは思う。いや、本質的に Jobsはそういう言辞に隠れて人気を高めて金をもうけたいだけ、という気もするけど、現在のキャリアよりはましじゃないかと。

そこでオープンな携帯電話の市場を認知してもらって、あとは TuxPhone(自作携帯電話プロジェクト) ぐらいが発展していけばいいか。