ガレージ原子炉のいろいろ
Livedoor ニュースをみて調べてみたんだけど、家庭内原子炉って案外ポピュラーらしー。ほんとかよ。
追記: うそでした。「ガレージ原子炉の補遺 - ダイミテイ」にごちゃごちゃ書いてあります。ご笑覧を。
そもそも最初に話題になったのは2006年の11月だ。彼のFuser.netへの投稿は 2006年6月で、半年たってから満を持して地元のマスコミに公開したのか? スラドでも話題になっている。
スラドの infomativeなものを拾い読みしてみると これは Farnsworth 融合炉でエネルギー源にはならないよだそうだ。入れた以上のエネルギーは出てこないらしい。それにしても核融合を成功させたこと自体は疑われてない。
彼の投稿をみると、メカメカしい装置がかっこいい。He3っていう放射性物質が得られたらしい。やばいじゃん?*1
でもそのスレッドでは和気あいあいと技術論議が繰り広げられたりして。お前ら止めたり煽ったりしないのかよ! こういうのがアメリカでは普通なの? よくわかんね。
ちなみに Michigan州では 過去にも原子炉を作ったガキがいたらしい。David Hahnというガキは、1994年に増殖炉を作ろうとしたらしい。警官に見つかって、軽い放射能汚染ですんだらしいですが。あな恐ろしや。
放射線の怖ろしさについては 朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫) を見るといいかと思います。ボロボロになってしんでいく様が冷静に書いてあります。怖いよ。
こういうのってアメリカだけなんでしょうか? なんか、日本でもタリウム少女じゃなくてウランちゃんが本当にいそうな気がしてきました。そういう Hackする心は応援したいのですが、近所迷惑にならないように、注意深く扱ってほしいものです。
追記: id:DocSeriさんは これはガセネタ、ヤフオクのタイムマシンと同じと思っているらしい。うーん、そうなのかな。俺としては、本当と信じたい。ちょこっと見た限り否定する記事が無かった、って他の記事に引きずられてるのもあるけど。
はてぶのコメントを見てみると、2億度って数字をもって疑っている人も多いみたいだけど、「2億度って表現は飾りです。偉い人にはそれが分からんのです」ってことらしい。
At these pressures, temperature is better known as "average kinetic energy." When a fusion scientist mentions "500 million degrees" don't picture a hellishly hot infernal plasma that would incinerate everything that it touched. That number is just being thrown out there to impress people. Real scientists talk about "electron volts or eV", so you should picture something more like what you'd find in a Neon sign. That plasma is running at about 1000 volts, which is roughly 10 million Kelvin (multiply eV by 11,800 to get the temperature on the Kelvin scale). The electrons hitting the back of your TV screen are 300 million degrees if you use the same logic. So really, 500 million degrees in an earthly fusion reactor is about the same as the kinetic energy possessed by a particle moving through 50,000 volts of acceleration potential.
このような圧力下では、温度は「平均運動エネルギー」と思った方がいい。もしも核融合科学者が「5億度」といったら、触れたものすべて燃やし尽くす煉獄の炎のようなプラズマを想像してはいけない。そんな数字は人を驚かすために担ぎ出しただけだ。本当の科学者は「電子ボルト (eV)」で話し、聞き手はネオンサインの中のようなものを思い浮かべるべきだ。プラズマが 1000Vの電位差をすっ飛ぶと、これは 1千万 K (絶対温度) にあたる (eVに 11,800をかければ絶対温度になる) 。同じ論理で、テレビの画面の裏にぶつかる電子は 3億度にあたることになる。つまるところ、核融合反応物が 5億度だっていうのは、一つの粒子が 5万Vの電位差をすっ飛んだのと同じだけの運動エネルギーだってこと。
http://www.brian-mcdermott.com/methods.htm
ということで、お宅のお茶の間にも 3億度が存在することが分かりましたね。いや、最近は液晶の人も多いか。
