日本人なら分かる aと theの違い

弾さん別のところで話題になっていたので。あなたが日本人なら分かる aと theの違いを教えましょう。ルールは非常に簡単。

日本語訳したとき助詞「は」がつくなら the。そうでないなら a。

例を出せば、人力検索でも答えたネタなのだが。

昨日、犬を見た。犬はポチだった。

を訳すと

I saw a dog, yesteday. The dog was Pochi.

となる。見事にルールにそっているだろう。

ちなみに賢明な読者なら分かっていることだろうが、このルールはほとんどでたらめだ。たとえば「象は鼻が長い」だと "Elephants have long nose" で、"the"はどこにも現れない。

まあ、日本人にとって「は」と「が」の使い分けを説明できないのと同じように、Native English Speakerだって "a" と "the" の使い分けを説明できない。何となく変だなと感じる、その程度だ。線をひこうとして聞いてみても、いつの間にか人によって意見が違ってしまったりする。さらには、そもそも自分のいいたいことが分からなくなってしまったりする。

そういう訳で、こちらに暮らしてから自分はそんなことに気を配るのをよしてしまった。そこらへんを間違えたって、ボビー・オロゴン*1 が「てにをは」を間違えているのと同じだ。間違っていても伝える価値がある意味があるなら通じるし、通じないなら別のところが悪いのだ。いや、もちろん微妙な表現で "the" と "a" で意味がおおちがいなのもあるんだろうが、そんな表現はそもそも使えないのでいいことだ。

なれればいいという説も、自分が言語獲得の臨界期を過ぎていることを考えると、有効かどうか疑わしい。ということで、自分は「気にしない」という方針で当面はやっていこうと思う。

*1:すみません、最近も日本で活躍してるんですか?