Jobsは腹を切って死ぬべきか?

Jobsは腹を切って死ぬべきである - ダイミテイにたいしてコメントをいくつかいただいたので反応してみる。

まず「Closedの方が Hackするのに燃えるだろ」っていうのがあった。確かに Hackerにはそういうマゾヒスト的な面もあるけど、そういう非生産的なところにエネルギーを費やさせるなっていうか。Openならより生産的な方に Hackがむくっしょ。Closedなのを破るのじゃないと燃えん、っていう μPD765 Hackerとかは置いといて。

コンテンツが自由にマッシュアップできると本当に幸せなのか - END_OF_SCAN」ってのもありました。でも俺がやりたいのはマッシュアップなんかじゃないんだけど。それを前提にして、「自分がどういうエコノミーで動いているかに自覚的でない」といわれても。別に俺のことを言ってるんじゃないのかな??

俺が想像する Hackっていうのは、ちょっとアンビエントに曲ならすコード書きたい、でも俺が唯一コードかける Linux環境上で .m4pを再生する方法分からないよ、とか。chumbyで自分のライブラリ鳴らしたいとか。そこらへんはエコノミーに抵触するんでしょうか?

id:NOV1975さん曰く「Jobsが目指したのはコントロールではなくブラックボックスだと思う」というのは、そうかなあという気もします。実際、Mac以来 UIはがらりと変わって使いやすくなったし、iTunes+iPodで、音楽配信も市場がでかくなりました。

そういうブラックボックス的なよさと Hackabilityのどちらをとるかって選択だといえばそうです。

あとは、Appleは現在はカウンター勢力っぽく扱われているけど、より普及して見えんストリームのメディアになったときに悪の帝国にならない保証はない。今の日本の JASRACみたいに。まあ、それはその時に考えればいいんですかね。

最後に、「大衆は自由なんか望んでいない」っていうのは、たしかにそうです。でも Hack精神的にそれはまた別の問題って言うか、ゆるせないというか。

逆に言えば「大衆はオンデマンドビデオも望んでいない」のです。でも Jobsはそれを大衆に見せたのです。それで大衆は望むようになってしまう。いや、まだ望んでない人も多いけど、多分望むようになってしまう。

そういうわけで、Jobsの思惑どおりに「望むもの」も変わってしまうのも悔しいというか。まあ、それが大衆といえば大衆ですが。