聖火リレー 2.0 - より確実で可用性の高い聖火を目指して

北京オリンピック聖火リレーの火が消えたりしてニュースになっているらしい。エクストリーム・聖火リレーなどといって楽しんでいる向きもいるらしい。嘆かわしいことである。明日は San Franciscoにくるらしいので、俺も参加見物したいものだ。中国系住民とお節介活動家がいい試合を見せてくれるのではないだろうか。

しかし、本当の問題は、この時代に及んでもシリアライズして火を運んでいることにある。そのため、一カ所でも火が途切れたらオリンポスの火の正統性が崩れてしまう。そのような一局集中型、ウォーターフォールモデルでは火を吹くのは当たり前である。

プロメテウス以前の、人類が火を自由に使えなかった時代ならこのようなアーキテクチャも妥当だったのだろうが、世界中の人々が容易に火を使える時代に時代錯誤も甚だしい。IOCの怠慢が非難されても文句は言えないだろう。この Web2.0時代に置いては、もっと冗長性をもったアーキテクチャをとるのが時代の要請というものだ。

そこで重要なのが、オリンピアの火をリプリケートして、可用性を高める技術である。これがあれば、万一、一つの火が消えても別の火がバックアップとしてはたらいてくれる。新種のスポーツを増やすこともなく、オリンピックの肥大化を防げる。

しかも、ただ複数用意するだけでは生ぬるい。逆転の発想で、聖火をどんどん配布してしまうのが Web 2.0的というものだろう。デスクトップのデータの保存が面倒な人が、データを Winnyに放流してしまうようなものだ。そうすればなんとかバーガーもすぐに手に入る。

日本のシリコンバレーたる京都では、すでにおけら祭りとして期間限定ではあるがサービスインしており、好評を博している。これを IOCが見習わない手はないだろう。

ちょっとタバコが吸いたくなったらオリンピアの火が出てくる、うちのじーちゃんの仏壇のロウソクにもオリンピアの火。そうなってこそ、世界の融和を目指す近代オリンピックの目的にかなうのではないだろうか。

最後はグダグダになってしまった。