アメリカ人は大食いではない

アメリカ人 *1 は別に大食いであるわけではない。日本の基準でいうと大食いな方である自分は、こっちに来たら普通というわけではない。やはり大食いであった。

では、あのレストランとかで出てくる食事の量はなんなんだ、という話になる。答えは単純だ。全部食べる人などいない。さまざまな需要に答えるため、初めから大量になっているのだ。普通の人、少食の人は残せばいい。単純なことだ。

日本人は「残してはいけません」という教育を受けているため、つい頑張って食べてしまい、「量が多い」と文句を言うことになる。アメリカ人にとっては不思議な話だ。別に多ければ残せばいいのに、なんでそんなことで文句を言うんだろう? 「少ない」って文句ならわかるけど。

とくに白米が問題だ。アメリカ人にとって、白米は付け合わせ、サイドディッシュのコーン、極論すれば刺身のツマと同じだ。まったく箸をつけずに残したって当たり前である。一方、八十八の苦労とか目が潰れるとか教えられてきた日本人にとって、白米を残すなんていうのはとんでもなく後ろめたいことだ。一所懸命食べてしまって、食事の量を恨むことになる。

逆にきっと向こうの目には、平均的な日本人は大食いだと映っているかもしれない。なにしろあの大量の料理を残さずに食べたりするんだから。

*1:アメリカ人という人種がいるかは別にして