金融正常化法案に太平洋対岸から聞こえてくる声

アメリカ下院で金融正常化法案が通ったようだ。経済音痴を自称しているので、これが意味するものは、自分にはよく分からない。今年の前半には$1,500 ぐらいもらって*1ちょっとうれしかったが、それが今度はまたとられて証券会社とかにばらまかれるということなのだろうか。
ただ、自分が読む日本の論調をみると、「そもそも最初に下院で否決したことが信じられない」というふうなのが多い。個々のblogとかは覚えていないし、全体の論調とかをはなしなのでリンクはしないが。
なんかこれはこれでルサンチマン入った意見というか、日本の空白の10年とその対策を結果論で正当化している気もする。
すくなくとも、日本でも最初は公的資金の投入には大勢は反対であったわけだし。それで傷口を広げた、と書きそうになったけど、そう思うことそれ自体がその後の公的資金導入を肯定する後付けの理由になりそう。
対して在米人のTwitterでは、下院否決にアメリカ人の心意気を感じた、なんてのもみかけたし。すくなくとも銃保持が権利だとして認められてるアメリカ、Libertarianの風もまだまだ強い。俺自身としても、 Libertarianism のシンプルな思想はかなり魅力だ。それを貫いて法案を否決するのは筋が通ってて気持ちがいい。というか、一度そのモードに脳みそをきりかえてしまえば、あんな世迷い子との失速する業界に金を出すような法案ありえない。

実際のところリバータリアンを気取っていても、レバレッジ経済に飲み込まれている我々としては、あの法案を飲むしかない、ということで下院でも通ったってことだろうか。所詮、LIBORも理解していない我々には預かりしれない世界である。世紀末救世主伝説が必要となる世界が待ち受けているような煽りもある。粛々と自分と家族のサバイブする道を見極めるしかないのかしらん。

*1:ブッシュのやった景気振興策ってやつ