アンチヒューマニズム、もしくは中華反人民共和国

最近は中国の無法ぶりがひどいようで。ノーベル平和賞受賞の対応もしかり、尖閣諸島への対応もしかり。実際に暴動のようなものの被害にあった話なども聞き、向こうで生活している皆様は(日本人,中国人限らず)大変だと同情する次第です。
ただ、そこで中国はひどい国だと怒る気にもならないのは、向こうの状態を考えるとどうしようもないんじゃないかな、という気もしてくるからです。
西側諸国がやってきたように、ちゃんと民主化して基本的なヒューマニズムが守られるようにすれば問題無かといえば、それはもっとでかい問題になるだろうという気もします。国の分裂まで視野にいれないといけないでしょう。
さらに一般論でいえば、そんなにヒューマニズムを推し進めることがただしいことなのか?っていうのが中二病的に湧き上ってきます。
確かに人間であるだけで認められて、基本的人権があって平等になる、というのは非常にうれしいことではあります。実際に自分もそういう体制の利益は享受してきています。それを否定するのは、心苦しくもあります。
だけど、中国13億の国民、いやさらにインドとかも含めた数十億の人間がそれをもとめて地球はやっていけるのか、とか思うと否定的にもなります。
所詮、西側先進諸国(および日本)は先行者利益でそういう生活を享受できているのみで、その原則をグローバルに広げるにはむりがあるのでは。
地球物理学の丸山先生辺りは、「ヒューマニズム」という考え方を地球史的観点から評価してるみたいにも思えますが、個人的にはそんなのは幻想に過ぎなくも思えます。たまたま西側諸国では食べ物がそれなりにあふれているからいえているだけで、一度氷河期でもくれば「ひゃっっほー、ここは遠さねえぜ!」という世界になるのでは。
そういう中、中国は新しい体制の国家運営を試みている用で、社会実験として頑張ってほしい、という気もします。だいたい、一人っ子政策という無茶をやって、将来の人口構成がぼろぼろになることも顧みず周囲の国の環境を守ってくれたともいえますから。
近代的民主主義にかわるなにかをつくってくれたりするのかなあ、と恐る恐るみていたりします。

いや、ベッドで考えていて筋が通ってたとおもってたけど、やっぱり書いてみるといろいろボロがあるな。まあ、とりあえず吐き出したので寝よう。