Mylo はポケットボード mkII SR ......か?
あまり日本では話題になっていないみたいだが、とりあえず myloを入手したので
だらだら書いてみる。特にすごい発見もしていないけど。
Life is beautifulのentryで、発売開始されていたのを発見。予約するつもりだったのが、日本の credit cardじゃ予約できなかったのだ。
早速近所の Fry'sにいってみてみると店頭に並んでない。店員に聞いてみると「ああ、あれね」って感じで奥から出してきた。やる気ねえな、こいつら。持ってきたのは白いやつで、ほかの色もあったような気がしたんだけど、急いでいたのでそれを買う。
見栄えは予想通りちゃちだ。おもちゃっぽい。なんかぐらぐらする部分が多くて壊れそう。ここらへん、PSPとは違う。いや、PSPが壊れにくいって意味じゃなくて、あくまで見かけの話ね。
機能的には WiFiが標準装備で、その上に Opera、Skype、Google chat、音楽再生、MPEG4再生などがついている。ちなみに容量は 1GB。USBでつないでやることにより PCから USBディスクとして見え、勝手にメディアファイルを入れたりできる。
貧弱ではあるが Qwertyキーボードも備えて、簡単な messageなら入力できる。漢字は入力できないけど。
ちなみにこのOpera、ちゃんと日本語も表示できる。はてなもtop画像のとおり。これは Fit to Screenモードなのでレイアウトが少し崩れてるけど、Opera得意の Zoom outもできるので目がよければもっと小さい文字でみっしり表示できる。
中身的には、Linux + Qtopiaらしい。とはいうものの、見かけ上は Qtopiaらしさはまったくない。ここらへん Zaurusとはかなり違う。
concept
はっきりいって、この myloって端末、よく分からない。作っているほうもよく分からないで出したんじゃないかなあ、とか思う。
PDAとしてみた場合、いろんな機能を欠いている。PIM (スケジューラ、住所録) がないし、メーラもない。つまり、Zaurusとかと同じ土俵で比べるのが間違いだ。
AV端末としてみても、そんなに強力なわけでもない。第一、重要な存在となるメディア配信との連携が見られない。
でも分からないなりにみてみると、二つの側面があるような気がする。
ひとつは、skypeや operaを使うネットワーク端末。Webブラウジングだけならそれこそ PSPなり Nokia 770なりがあるんだろうけど、skypeを標準装備したあたりが目を引く。
シリコンバレーとかだと、無料公衆WiFiが実験的に展開され始めている。有名なGoogle WiFiのほかにもMetroFiとかもある。これを使えば、携帯電話ほどではなくとも、それなりに使えるものになるかもしれない。また、単に HotSpotで座って使うだけでもそれなりに便利だ。
もうひとつの面のほうが重要な気がする。それは Adhoc network toolとしての myloだ。
これは IEEE802.11 にあるadhoc ネットワークを使った機能で、無線LANのベースステーションなしに、そこに居合わせた端末で作る Peer-to-Peerネットワークだ。PSPの通信対戦とかに使われているらしい。Myloだと、友人間で音楽を共有できたりする。基本的に streamingなのでコピーはできないみたい。いや、Peerになってくれる友達がいないからまだ試したことないんだけど。
重要だといったものの、さほどうまく活用できてもいない気がする。これは今後の firmwareの updateに期待といったところか。ゲーム以外の新しい応用を見出していってほしい。そのためには SDKとか用意して、アマチュアに参加させてもいいんじゃないかな。
まとめ
機能からすると $350は安いけど、やっぱり何に使うのかよく分からない端末だ。
表題のように、日本におけるポケットボード(NTT DoCoMoが売り出したメール用端末で、OLに人気だった。ちなみに i modeがなかったころだったんだよな..) のような、新しいコミュニケーションを促進させる端末にしたいところなんだろう。でもそういうニッチに収まっているかは疑問だ。特に Sonyがそれをやる意味が分からない。
俺としては中島さんと同じように、Hackする対象になればいいな、っていうのが一番でかいな。