MakerFaireにみるアメリカの「馬鹿力」
先の核融合炉ネタだが、ネタと断ずる向きが少なからずいると知っていたら、もっと論点をはっきりさせて煽った記事にしてたかもしれない。そうすればもっとブクマを稼げたかもしれないのに。惜しいことをした。
いや、それ以前にはてぶのコメントを見ながら読んで、自分もネタかと疑って調べなかったかもしれない。「あやしいなー」でおしまいだ。
疑いもせずに「すげー」といって調べてしまったのは、前の日にMakerFaireにいってアメリカの馬鹿力にあてられていたからかもしれない。
MakerFaireは O'Reilly の発行するスーパー自作マガジン Makeの主催する、自作バカ一代が集まるお祭りだ。いや、2代や3代目のバカもいるだろうし、2代目バカを育てようとわが子を連れてきているバカも一杯いる。
- ロボコンみたいのはあるけど、日本のみたいに芸が細かくなくて、四角い塊のガチンコ勝負。わかりやすくいえば対戦モトス (わかるやついるのか?)。でも肉弾戦っぽくってわかりやすい。
- Tシャツを大砲で飛ばしたり。弾道は男のロマンだ、としかいえません
- 3次元飴プリンター。20面体のエッジの部分だけの飴とかありました。
- Priusを改造して電池を増やして 120MPG (日本だと..リッター 50kmぐらい?) までいきました!アメリカじゃこんなんが公道走れちゃうらしい。すごいっつーかこわいっつーか。
こういった中に「核融合炉作りました!」ってのがあってもおかしくない。というか、なんでなかったんだろうって思うぐらい。だから疑いもせずに「やるなー」って思ったのかも。
やっぱり何だかんだいってアメリカには「馬鹿力」がある。「老人力」や「スルー力」みたいな「バカになれる力」って意味だ。「ばかりょく」って読んだ方がいいかもしれない。そうやってバカになってバカなものを作る余裕があるのはいいことだ。バカやってる点ではコミケに似ているが、コミケはバカだけなくてエロで発散されちゃうところが悲しいのかもしれない。
バカはバカのままパワーを発露することのできる余裕が面白いものを作る下地なのかもしれない。二人の Steveがガレージで「手作りコンピュータ」なんてものを作ったときも、きっと周囲の大人たちはバカにしたんだろうから。